女雨
お疲れ様で御座います
か、じ、た、でーす
おちょけてません、至って真面目(白目)
久しぶりに書くブログは意味の無い言葉をつらつらと並べてできあがってしまうような気がしていて今日も空模様と同じ、鬱屈とした気分にさせられる
冷房の入ったリビングや自室にいると夏ということを忘れてしまいそうになるので、特に大きな理由もなく外に出かけたりするのですが、今はまだ梅雨なのですね、雨降ってます
雨で思い出したから少し前に書いた小説を転載しておこう〜
『女雨』
ある日の帰り道、僕はいつも通りバスに乗った
お気に入りの一番後ろの角の座席に腰を下ろす
連勤の疲れのせいかあまりスマホを見る気にはなれない
なんとなく窓の外を眺めると小雨が降り始めたようで窓に空から落ちた水滴がいくつか斜めについている
今日はなんだかバスの揺れが激しい
窓ガラスからバスの中へと視線を移すとそこには人の後頭部が五、六個ほどあった
最初はなんとなく眺めていたが何かがおかしいと気づく
三つ前の座席に座っている女
一人だけバスの揺れと逆の方に揺れている
ほかの乗客はみんな仲良くバスの揺れに合わせ同じ方に頭が揺れるが彼女は違った
よく見ると髪が濡れている
土砂降りの中に居たかのようだ
女がこちらに振り向いた
腕に抱えていた赤ん坊の顔が見える
赤ん坊の顔は赤黒く汚く凹んでいた
僕は勢いよく顔を背けた
すると視界が歪み身体は空を掻く
若干の鈍痛を覚えながら僕は眠る様に気を失った
あとから聞いた話だが、バスが横転して数人が死んだらしイ
僕はあの女の顔をずっと前から知っている気ガする
そシテ今日も僕はバスに乗ル
あのトキ死んだモノ達と一緒にキョウもボクはバスにノル
想像力を身につけてフィクション小説をスラスラかけるようになりたいねえ
おしまい